嵐のあとに黄色い月

嵐の白馬から帰る頃、青空が出た。夜、東の山際の空には黄色く光るひしゃげた月が出た。
知人のお嬢さんが入籍した。お相手はオカリナ制作者の知人が、前から御贔屓していたオカリナ奏者の若者。演奏活動を頑張る彼を息子のように応援していたら、元旦に娘が紹介したい人として連れてきた若者が彼だった時はびっくりしたそうだ。実は彼は世襲企業の御曹司で、父親の急病から20代で社長になった。演奏家から社員150人の会社の社長に。演奏も続けていきたいそうだ。人の人生を見た。初めて出逢った時は年長さんの女の子。大人になり、パティシェになり、父の連れて来た演奏家と恋をして、彼と一緒になったら、社長夫人になった。事実は小説より奇なり。本当だ。先人の言葉って含蓄あるねぇ。