柄本明の一人芝居「煙草の害について」

哲学者 ムントン・ニャーホフ


珍しく家人が演劇のチケットがあるといって誘ってくれた。柄本明の一人芝居「煙草の害について」1時間。20分ほどのアントン・チェーホフの原作に柄本がオリジナルとチェーホフ作品のいろいろな場面を取り込んだものだそうだ。柄本は東京乾電池がらみってことは知っていたけど、今は(株)ノックアウト事務所所属らしい。2004年設立の新しい事務所。他にもベンガル渡辺えり松金よね子吉田日出子内田春菊と「なんだかわかる…」って感じの怪優揃いだね。やっぱり台詞回しと間の取り方が絶妙だ。あと舞台上にいる居方。一瞬素なのかと思わせながら、でもそうじゃないんだな。終演後拍手で舞台に戻ってきて「面白くなくってもやってる人を恨んじゃいけません。他人なんですから。」といっていた。会場の静岡市民文化会館の1階だけをほぼ7.8割方埋める程度の観客。最初から寝てる人も結構...家人も隣で舟こいでいたので、肘鉄で起こしました。すみませんねぇ、柄本さん。でも実力派俳優の一人芝居をいいチャンスで見せてもらいました。