びっくりするほどの蕎麦の店

磐田の手打ち蕎麦屋「花咲之庄」へ行ったら2時で手打ち蕎麦輪売り切れとなり、うどんと喫茶のみと看板が出ていた。前回来たときもそばを食べ損なっているので今回はそのリベンジのつもりだったから、うどんじゃしどけないと他の蕎麦屋を探した。山道を越える手前に「手打ち蕎麦」という看板を見たのを思い出し、当りか外れか入ることにした。戸を開けてすぐ「イラッシャイマセッ!イラッシャイマセッ!」という大音響の機械の声に「びっくりした…」と小声でつぶやくと、愛想のいい女性の店員が「いらっしゃいませ〜」と機械声とは違った柔らかい口調で声をかける。女性の挨拶は音量もちょうど良く、これだけでいいのになーと思う。
「GWのため勝手ながらメニューは机の上のものからお願いします」と張り紙。そんなに混んでないぞ。座敷には食べ終わりかけのジジババ&孫の幼児、奥に一組二組いるらしい気配。入ってすぐの3つのテーブルには誰もいないし。天ざる1850円を注文。出てきた蕎麦にびっくり!明らかに稲庭うどんのほうが細い。確かに蕎麦だがこれは家で打ったときに「失敗した〜」と人に食べさせるのが申し訳ないような気になるときの出来と変わらない。太いから噛むのが大変だ。天麩羅はカラッと揚がってるというよりガチッと揚がってる。気をつけないと衣で上あごを傷つけそう。うーーん…。4,5人働いている中で主人らしいおばさんは、長い髪を頭のてっぺんでひとつに縛った噴水ヘアー。黒いほっそいスパッツに黒いTシャツ、メイクも頑張ってる。後から来た客が席に座るか座らないかのうちに「いらっしゃいませうちは蕎麦もうどんも手打ちですご飯も無農薬ですぅー」と句読点なしで言ってメニュー置いていった。奥のお客が出て行くとき、レジを打った店員がありがとうございましたって言ってるのに、スパッツおばさんは厨房のほうを見たまま出て行く客を見もしないで、「ありがとうございましたありがとうございましたありがとうございましたー」と、これまた句読点なしで3回連呼していた。心、こもってないぞ、おばさん。
ガチッと揚がった天ぷらにてこずりながら食べ終わったあと支払いにレジへ。どうも御釣りが500円多い気がしたが、その場では明らかには気がつかなかったのでそのまま出てしまった。
ん〜、今度蕎麦打つときは細く切ろう〜。